マンション売却の手取り4,500万円が、気づいたら1億円を超えていました。
「え?うそ?」——証券口座の画面を見たときの正直な感想はこれです。
決して楽な道ではありませんでした。引越しでうつ病を発症し、大金を前に何ヶ月も動けず、IFAに手数料を取られ、失敗を重ねながらたどり着いた場所です。
このページでは、宅建士・FP2級・賃貸不動産経営管理士の資格を持つ主婦の私が、マンション売却からその後の資産運用まで、数字も失敗も全部正直に書きます。
※これは私個人の体験談です。投資は必ず自己責任で行ってください。FP2級保有者ですが、個別の投資アドバイスではありません。
※ マンション売却の全体的な流れ(査定〜引渡しまで)を先に知りたい方は→マンション売却の流れ全8ステップをご覧ください。
なぜマンションを売ったのか
きっかけは娘が京都大学に合格したことでした。通学時間が長く、一人暮らしをさせるべきか悩んでいた頃、私自身はマンションの騒音ストレスで限界を迎えていました。
場所はとても気に入っていたので、最初は賃貸に出すつもりでした。でも査定してみると、思ったより高く売れそうな金額が出た。そして自分に問いかけました。
「老後に戻ってきて、あの音と一生暮らせるか?」
直感が「無理」と答えました。それで売却を決めました。
売却金額と手取りの実数
購入価格は4,980万円。16年間住んで、4,650万円で売れました。
仲介手数料・諸費用を引いた手取りは4,500万円を切る金額でした。16年住んで約330万円しか下がらなかったのは、立地が良かったからだと思っています。
そこから引越し費用、新しい賃貸マンションの初期費用も出しました。手元に残った運用資金は4,000万円台前半です。
引越しでうつ病になった話
売却してすぐ、私はうつ病を発症しました。
長年、地域に根ざして子育てをしてきた場所を離れる後悔は想像以上に大きかったです。場所は気に入っていたし、地域のつながりも深かった。売却後、数年は後悔し続けていました。
ひとつ正直に言っておきます。私は環境の変化にとても弱い性質です。家族は引越しをそれほど気にしていませんでした。個人差が大きいので、マンション売却を考えている方は、自分が環境変化に強いかどうか、慎重に考えてほしいです。
それでも、うつ病をバネに宅建士を取り、転職を果たし、資産を築けた。今は結果オーライと思っています。
4,000万円を前に動けなかった
iDeCoやNISAで少し株式運用の知識はありました。でも、何千万という大金を実際に動かすのは別次元の話でした。
とりあえず月500万円ずつ積立投資を試してみましたが、1ヶ月で辞めました。 当時はアメリカの利上げ前で株価が下がる可能性があると言われていた時期。心理的な負担がとにかくきつかったです。
S&P500を300万円ほど試し買いしたりもしましたが、大きな金額を動かすことにまだ慣れていませんでした。それでプロの力を借りることにしました。
IFAに相談してわかった「手数料の罠」
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談することにしました。2社に見積もりを取りました。
IFA①——「相談料ゼロ」の落とし穴
最初に相談した会社は「相談手数料はゼロ」が売りでした。資産ポートフォリオを提案してくれて、見た目には費用がかかっていない。
でもこれ、購入時手数料で儲ける仕組みでした。貯蓄型保険の販売方法と同じです。投資信託を買う時に、表面には出てこない形で手数料が取られる。
このことを教えてくれたのが、次に相談したIFA②でした。
IFA②——1%/年の透明な料金体系
IFA②は「購入時手数料はゼロ。その代わり、資産残高の1%を年間報酬としていただく」という仕組みでした。IPO抽選への申し込みも毎月やってもらえるとのこと。
IFA①を断って、IFA②に2,000万円をお願いすることにしました。
最初のポートフォリオはこんな内容でした(当時1ドル138円)。
- IVV(S&P500)
- IJR(米国小型株)
- VEA(先進国株式)
- BND(米国債券)
- IEMG(新興国株式)
- VCIT(米国社債)
「円安だ」と騒がれていた138円時代。今思えばあの水準で買えたのはラッキーでした。
IFA②も半年〜1年で辞めた理由
運用しながら株式の知識が増えるにつれ、気になることが出てきました。
まずIPOはほぼ当たらない。1年で1回だけでした。そして途中から「債券はポートフォリオの機能を果たさない」という理由で、手数料の高い投資信託を勧められた。
後からIFA②に聞いたところ、IFA①が勧めていたような投資信託は、全体コストの2〜3割が手数料に消えているとのことでした。
そしてある時、思いました。「これ、自分でやった方がよくない?」
自力運用に切り替えた
IFA②を辞めて、SBI証券と楽天証券で自分で運用することにしました。
やったことはシンプルです。
① 下落局面でS&P500をまとめ買い
株価が短期的に下がったタイミングでS&P500をまとめて購入するようにしました。トランプ関税ショックで一時的に下がった時も買いました。
② 新NISAを積立でフル活用
新NISAが始まってすぐに積立をMAXまで設定しました。「一生無税」は本当に神制度だと思っています。普通預金の利息にも20%税金が取られる時代に、株式の利益が非課税になるのは別格です。
③ 日本株を配当目的で買い始めた
新NISAの成長投資枠では、配当も目的に日本株を少しずつ購入しています。
「え?うそ?」1億円を超えた日
ある日、証券口座の残高を確認したら1億円を超えていました。
「え?うそ?」——半信半疑で何度も確認しました。びっくりするくらい株式が増えていた。
ドラマのような瞬間ではなく、気づいたら超えていた、という感じです。
正直に言うと、市況が良かったラッキーは大きいです。円安が進み、アメリカ株が大きく伸びた時期でした。「自分の実力だ」とは思っていません。
不動産をずっと持ち続けるより、売却してペーパーアセット(株式)に換えた方が、資産形成のスピードが速いことは多いと思います。その不動産ずっと持っていて大丈夫?価値の上がり続ける立地の良い不動産なら別ですがそうでないなら値下がりする前に株式にしてその運用益で年金暮らしするほうが気楽で資産が増えるスピードも上がります。——まさに今、その選択が正しかったと実感しています。
よくある質問
まとめ|私の体験から言えること
- マンション売却の手取りは諸費用で思ったより少なくなる(4,650万→4,500万切り)
- 「相談料ゼロ」のIFAは購入時手数料で儲ける仕組みのことがある。手数料の全体像を必ず確認する
- 大金を動かすのは想像以上に心理的にきつい。焦らなくていい
- 新NISAは一生非課税の神制度。早めに積立をMAXにすることをすすめる
- 下落局面は買い場。ただし自分が耐えられる額だけ
- 1億円は市況のラッキーが大きい。再現性を保証するものではない
- 環境変化に弱い人は、マンション売却の精神的コストも想定しておくこと
株式投資を始めるなら、まずネット証券の口座を開設することが第一歩です。私はSBI証券と楽天証券を使っています。どちらも口座開設は無料です。

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